実際にビアレッティ社の「モカ エキスプレス」を購入し使用してみました
その使用感を徹底解説します
まずはその構造を理解することから
まずは、構造を理解しようということでバラしてみました
と言っても家電をバラすとは全く違い、ただの調理器具なので簡単です
水とコーヒー豆を入れる「下の階」(正式にはボイラー)があって
その上に、抽出されたコーヒーを受ける「上の階」があります
その間に、フィルターとなる丸い金属と、ゴムパッキンがあります

まずは水を「下の階」に入れます。
中にポチッと出ている構造(ボイラーのバルブ)の下ギリギリまで入れています。
参考までに早見表を下に載せておきます
☕ モカエキスプレス|カップ数別「水量・コーヒー豆量」早見表
カップ数(サイズ) | 水の量(ml) | コーヒー粉の量(g) | 備考 |
---|---|---|---|
1カップ(1 cup) | 約 50 ml | 約 6〜7 g | 1人分に最適。エスプレッソ1ショット相当。 |
2カップ | 約 90 ml | 約 12〜14 g | ペア向き。小さめのマグ1杯分くらい。 |
3カップ | 約 130 ml | 約 17〜20 g | モカの定番サイズ。1人でも満足感あり。 |
4カップ | 約 170 ml | 約 22〜25 g | 2人分たっぷり or ラテベースにも。 |
6カップ | 約 280 ml | 約 33〜36 g | 家族や来客用にも◎ |
9カップ | 約 420 ml | 約 50〜55 g | 大人数向き。パーティやオフィスにも。 |
12カップ | 約 670 ml | 約 65〜70 g | カフェ・業務用レベル。 |

次にコーヒー豆を入れます

コーヒー豆は「すりきりいっぱい」がポイントで
押し固めないようにしてください
コーヒー豆は、エスプレッソ用の極細挽きよりも少し粗めの方がいいらしいです
下調べの甘かった自分は後から知ったので、極細挽きを買ってしまいました
まずはお試しということで、王道のカルディで「エスプレッソブレンド」を購入して試飲してみました

実際に、極細挽きでも問題はなかったですが
次は中細挽きにしてみようと思います
早く比較してみたいですね
☕ なぜ中細挽きがよいのか?
1. 目詰まりを防ぐため
- エスプレッソ用の極細挽きを使うと、金属フィルターの目に詰まりやすくなり、抽出に時間がかかる or 圧が抜けなくなることがあります。
- 最悪の場合、安全バルブが作動する(=吹きこぼれや故障の原因)になることも。
2. 抽出がスムーズでバランスの良い味に
- 中細挽きだと、適度な抵抗で過抽出にもならず、薄すぎもしない絶妙なバランス。
- お湯がスムーズに通過して、コクと香りがしっかり出るのがポイント。
3. 器具への負担が少ない
- 細かすぎると本体にも圧力がかかりやすく、長期的に見るとパーツ劣化の原因にもなります。
- 中細挽きは本体にやさしく、器具を長持ちさせやすい👍
補足:使う豆の粒度(挽き目)の例え
粒度 | 例え | モカとの相性 |
---|---|---|
極細挽き | 小麦粉のような粉 | × 詰まりやすい |
中細挽き | グラニュー糖くらい | ◎ 最適! |
中挽き | 粗塩くらい | △ やや薄めになる |
粗挽き | 粗挽き胡椒くらい | × 抽出不足・風味弱い |
まとめ
- 中細挽きは 「目詰まりせず・おいしく・器具にも優しい」三拍子そろった最適解
- エスプレッソグラインダーよりも、ハンドミルや家庭用ミルで中細設定にするのがおすすめ

それと、最初の3回はコーヒーを淹れても飲まずに捨ててくださいとのことです
☕「最初の3回は飲まずに捨ててください」
なぜ最初の数回は捨てるのか?
これは一言でいうと、器具を“馴染ませる”ためなんです。
📌 その理由をもう少し詳しく説明すると…
① 金属のにおいや製造時の油分が残っているため
- 新品のモカポットには、製造工程で使われた機械油や金属粉・微細なバリなどが微量に残っていることがあります。
- そのまま抽出すると、金属臭や苦味、油っぽさがコーヒーに移ってしまうことも…。
② コーヒーの油分で器具を“育てる”ため
- モカポットは使い込むことで、コーヒーの油分が内壁に少しずつ染み込み、独特の風味やまろやかさが生まれます(いわゆる“味の馴染み”)。
- 最初の数回はこの「ならし運転」みたいなもので、金属感を抜いて、コーヒーの香りに馴染ませる目的があります。
正しい「慣らし運転」のやり方
回数 | やること |
---|---|
1回目〜3回目 | 普通にコーヒーを淹れて → 飲まずに捨てる(洗剤はNG) |
4回目以降 | いよいよ本番!美味しく飲める状態へ |
やってはいけないこと
- 洗剤で内部を洗う(油分コーティングが落ちるため)
- タワシなどでゴシゴシこする
- 内側が黒ずんできたからといって漂白剤で掃除する
→ これらは“育てた風味”を壊してしまうので要注意!
補足:コーヒーオイルが味の決め手
使い込むと、ポットの内壁にうっすらとコーヒーオイルのコーティングができ、これが「味の深み」や「香ばしさ」に繋がります。
つまり、
「 最初の3杯は、未来の100杯のための準備」
ってことですね☕😌
これをやるかやらないかで、味のまろやかさがけっこう変わってくるそうです。

それと、購入時に気をつけたいことはカップ数の選び方です
ビアレッティは写真の4cup用で一般的な家庭用の五徳にギリギリ乗るくらい
失敗して吹きこぼれたりしても嫌なので
せっかくだからということで正規品の「五徳」を購入してみました
なかなかおしゃれで気分の上がります
モカエキスプレス|カップ数ごとの「底径&五徳の必要性」
カップ数 | 底の直径(約) | 高さ(約) | 五徳アダプターの必要性 |
---|---|---|---|
1カップ | 約 6.5 cm | 約 12 cm | ◎ 必須レベル(不安定) |
2カップ | 約 7.0 cm | 約 14 cm | ◯ 小型コンロなら必要 |
3カップ | 約 7.5 cm | 約 16 cm | △ コンロによる |
4カップ | 約 8.0 cm | 約 17 cm | ✕ 不要なことが多い |
6カップ | 約 9.5 cm | 約 20 cm | ✕ 安定する |
9カップ | 約 10.5 cm | 約 23 cm | ✕ 不要 |
12カップ | 約 12 cm | 約 27 cm | ✕ 不要(むしろ大きい) |
🛠 五徳アダプターとは?
- 小さな器具をコンロの五徳に安定して置けるようにする金具
- 「ミルクパン五徳」や「エスプレッソメーカー用五徳」として市販(500〜1,000円程度)
🔥 五徳がないと…
- 傾いてしまって加熱ムラや転倒の危険
- 特に1〜2カップは安定性が悪いので、五徳はほぼ必須アイテムです!
実際、自分が購入した4cup用のモカ エキスプレスですが
五徳にはギリギリ乗るような感じですので、五徳あった方が安心して見守れます

家庭用のコンロで弱火🔥、冷蔵庫に入れておいた水💧、の組み合わせで10−13分⌛️くらいで出来上がります
最後の方は勢いよくコーヒーが噴出していますので
開けないことをお勧めします
ちょっとしたコツ
- 水は事前に温めると抽出時間が短くなって風味がよくなる。
- **抽出後すぐに攪拌(かくはん)**すると、味がまろやかに整います。
- 粉のグラム数が正確な方が美味しくなるので、スケール(はかり)使用がおすすめです。
以上、まだ使用してちょっとですが
大いに気に入って使っています
今後は
・コーヒー豆の種類と引き方
を中心に楽しんでいきたいと思います。
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